
こんにちは。 日本文化の真髄を学ぶ『ムーサの芸術研究会』を主宰する梅澤さやかです。
首相から突然、全国の小・中・高の臨時休校の要請がありました。先ほどコンビニにいったら、SNSによるデマ拡散で本当にトイレットペーパーが全てなくなっていて驚きました。
今日は、コロナ・ウィルスから「人/自然が共生するアート(技)」についての投げかけを考えてみたいと思います。
「ウィルスには勝てない」から共生がはじまる?
私は、医師、リスク管理の専門家、生命科学者…など、各所の専門家と繋がってます。そのうち、何人かの方が同時にシェアしてくださった情報で、中長期的なウィルスとのつきあい方を考えさせられる記事がありました。
新型コロナウイルスはなぜ発生したのか、いつ収まるのか?
『感染症の世界史』著者、石弘之さんインタビュー
/カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン)
コロナウィルスの「本質的な対処を考えたい」なら、読む価値があると感じます。なぜなら、
❶ 人にとってのコロナウィルスの実態がわかる
❸ コロナウィルスのリスクの「質」がわかる
❸ 結局、ウィルスには勝てないのがわかる
❹ しかし、共生する道があるのもわかる
からです。
石さん著作の『感染症の歴史』はこちらです。

著:石 弘之
インタビューとあわせて、よかったら読んでみてくださいね。
菌は生きている。南方熊楠
インタビューを読んで、一番ハッとしたのは
「そうか、ウィルスは生きてるんだよね」
「しかも、人間より長く40億年も!なくなるわきゃないわ」
「ウィルスからみたら、人は居心地良い環境」
ってところでした。
私にも、あなたにも、うちのワンコ・アンクにも、悪さしなくとも常在菌はたくさん。
ちょっと知的な本なんか読んでると、アメーバやウィルスの知的振舞については聞いたことがあると思いますが、それはまだ概念。実際に社会的生活まで影響があるくらいリアルに意識することはありませんよね。
「自然保護」
「共生」
空虚な良い言葉ではなく、本当に見えないウィルス・細菌・粘菌と生きられる心身をつくればいいんですよね。
わずか17才の時から死ぬまで心血を注いで粘菌を採集し続けた南方熊楠は、4,500におよぶ菌類の採集標本及び彩色図譜今を生きる私たちの誰よりもそれをわかっていたんじゃないかな、とか思います。
ウィルスが見えないけど、存在してる前提で私たちが動くように。
熊楠がつながり、触れていた世界を知るには、伝記や評論ではなく、彼の菌類・直筆スケッチと解説を肌で感じて思いを馳せるのがいちばん早そうです。
菌は生きている。
戦わずに共生を。
その心身を育てよう。

編集:ワタリウム美術館 , 解説:萩原 博光
梅澤さやか

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