※ 下記のレクチャーシリーズは完了いたしました。
《ムーサの芸術研究会》オンライン・レクチャーシリーズ
古今東西の芸術を学ぶ『ムーサの芸術研究会』始まります。芸術、文化、歴史をそれぞれのジャンルの第一線の専門講師陣と学ぶオンライン・レクチャーシリーズやワークショップ、 今後はビジットツアーも計画しています。
第一弾は、原 瑠璃彦さん(リサーチャー / 日本庭園、能・狂言)をお迎えして、全3回のオンライン・レクチャーシリーズを開催。《島国のアイデンティティーを探る──日本文化を〈海辺〉から読み直す》というお題で、「島国」として浮かび上がった「日本」の顔を探ります。
日本の伝統文化から現代アートまで、いろいろな分野を横断して日本人の無意識に潜む「アイデンティティー」を探るスリルをお楽しみください。

◆ 講師: 原 瑠璃彦(リサーチャー/ 日本庭園、能・狂言)
▶︎ ファシリテーション: 梅澤さやか(ムーサの芸術研究会 主宰)
◆ 開講日: 毎月第4土曜日、20時~21時半(90分)
島国のアイデンティティーを探る──日本文化を〈海辺〉から読み直す
▶︎Day1// 6月27日(土): 日本文化に繰り返される〈海辺〉のモティーフ
▶︎Day2// 7月25日(土): 日本文化に埋め込まれた〈海辺〉のコード
▶︎Day3// 8月22日(土): わたしたちが〈しま〉を訪れるということ
【受講料】
– 単発でのご参加は @1回: ¥3,600円(税別)
– 全通(3ヶ月/全3回): ¥9,800円(税別)
※参加費には毎回の配布資料も含まれます。
※リアルタイムで参加できない方は、後日、録画受講もできます。お申込みの際にお知らせください。
◆ 島国のアイデンティティーを探る──日本文化を〈海辺〉から読み直す。
島国という地理的特性から、海辺という境界は、この国において多義的な意味合いを持っています。このことは文化においても指摘できることであり、日本文化の様々な場面に〈海辺〉のモティーフを見出すことができます。
なかでも、講師がこれまで研究してきた〈洲浜〉という清浄な海辺の表象は、大陸文化圏には見られない日本独自のものと言われており、聖性や祝賀性を象徴するものでした。この講座では主に文献資料や図像資料を用いながら、〈海辺〉をキーワードに日本文化を分野横断的に見直し、島国としての日本のアイデンティティーを探すスリリングな試みを行います。
◆講座はシリーズ全3回。単体受講も可能。
初回から受けていただくと、〈海辺〉にまつわる様々なトピックを豊かに学びながら、島国のアイデンティティーについて考察できます。
また、ご興味と日程が合う回を単体で受けていただくこともできます。
各回の内容は、下記からご覧ください。
▶︎ Day1// 6月27日(土):
日本文化に繰り返される〈海辺〉のモティーフ

日本は島国という地理的特性のため、日本の視覚芸術にはしばしば〈海辺〉のモティーフが見出されます。このことは中国大陸における文化と大きく異なる点です。第1回は、古代以来、日本の絵画、工芸、庭園、作り物などに繰り返される〈海辺〉のモティーフを辿りながら、それがどのような機能、意義を担っていたのかを探求します。
▶︎ Day2// 7月25日(土):
日本文化に埋め込まれた〈海辺〉のコード

〈海辺〉のモティーフは、海とは離れた内陸の地でも綿々と継承されてきました。日本文化の多くが発展した京都という都市は、ご存知の通り、内陸の盆地です。第2回では、庭園や寺社建築、能楽をはじめとする古典芸能における、一見〈海辺〉とは無関係に 思われる事象からも、それが暗号のように埋め込まれていることを辿ってゆきます。
▶︎ Day3// 8月22日(土):
わたしたちが〈しま〉を訪れるということ

最終回ではより視野を広げ、島国に住む我々にとって〈しま〉とは何なのかを問います。近年、日本各地で行われているアートフェスティバルにおいても島が一つの舞台となっ ていますが、我々、日本に住む人々にとって、島を見て、そこへ赴くとはどういうことなの か、歴史を遡りながら考えてみたいと思います。
ここで取り上げるそれぞれの事象は、日本に少しでも接点のある人ならば、誰もが見覚えのあるものばかりのはずです。日本において海辺の問題を辿り直すこととは、この国に住む人々が普段忘れかけている無意識を探ることでもあるのです。
◆ こんな方へお勧めします。
✔︎ 日本とはなんだろう?と考えることがある。
✔︎ 日本文化のルーツや由来を学びたい。
✔︎ 島国というキーワードに反応する。
✔︎ 日本の伝統文化(庭園や寺社建築、能楽)のエッセンスを知りたい。
✔︎ 特定ジャンルを学ぶだけではわからない横断的な日本文化考察をしたい。
◆ レクチャーを受けると学べること
《 レクチャー受講前 》
✔︎ 特定のジャンルを学ぶだけでは「日本のアイデンティティー」が掴みきれない。
✔︎ 日本文化に〈海辺〉のモティーフがあることには気づいているが、概要がわからない。
✔︎ 伝統文化(絵画、工芸、庭園、作り物、寺社建築、能楽)と現代アートに潜む感性のエッセンスを掴みたい。
✔︎ 大陸と〈しま〉の違いを明確にしって、現代にもつながる日本文化の特性を深く理解したい。
《 レクチャー受講後 》
✔︎ 分野横断的に〈海辺〉をキーワードにした島国のアイデンティティが探れる。
✔︎ 古代〜現代まで〈海辺〉のモティーフの機能・意義がわかる。
✔︎〈海辺〉を通じて、伝統文化(絵画、工芸、庭園、作り物、寺社建築、能楽)と現代アートのエッセンスが掴める。
✔︎ 島国に住む我々にとっての〈しま〉とは何かが、現代のライフスタイルの中で理解できる。
◆〈海辺〉をキーワードに日本文化を分野横断的に考察
この講座は、特定の分野を追求するのではなく、〈海辺〉をキーワードに日本文化を分野横断的に考察することで、島国のアイデンティティーを探るスリリングな試みです。
講師が博士論文で緻密に考察を重ねた専門的な研究内容をベースにしていますが、豊富な資料から重要な参考文献/イメージを抜粋してプレゼンテーションすることで、凝縮した時間でも直感的に受け取りやすい工夫をいたします。
《キーワード》
洲浜, 海辺, 白浜, 日本絵画, 工芸, 日本庭園, 枯山水、寺社建築、作り物, 能楽, 高砂, 白砂利, 民俗学, 宗教, 清浄, 聖性, 祝賀性, コーラ(空)
◆ 3部構成で双方向に学ぶレクチャー
90分のレクチャーは、以下の3部構成に分かれています。
1)基調プレゼンテーション/ 講師: その日の主題・研究をプレゼン
2)トークセッション/ 講師 & ファシリテーター: 論点を明確にする
3)Q & A/ 受講者 & 講師: 理解を深める
これにより、あらゆる観点から双方向に理解し学べるような形式のレクチャーを目指します。
◆ オンライン受講
オンラインなので、エリアに関係なく受講できることも利点です。
当日、日時が合わない方は、後日、録画受講ができます。お申込み時にお知らせください。
── 活動日時・受講料ほか
・開催期間:2020年6月27日~2020年8月22日
・日時:毎月・第4土曜日/ 20時〜21時半
・回数:3回(1回あたり90分)
※単発からのご参加もできます。
・講師:原 瑠璃彦
・会場: ZOOMでのオンライン講座
※お申込みいただいた方に、メールで ZOOMのアドレスとパスワードをお送りします。
※リアルタイムで参加できない方は、後日、録画受講もできます。お申込みの際にお知らせください。
・持ち物:特になし。メモされたい方は必要な道具をご用意ください。
・受講料:
– 単発でのご参加は @1回: ¥3,600円(税別)
– 全通(3ヶ月/全3回): ¥9,800円(税別)
※参加費には毎回の配布資料も含まれます。
・残席数 :お申込み可能
── スケジュール&カリキュラム
島国のアイデンティティーを探る──日本文化を〈海辺〉から読み直す
▶︎Day1// 6月27日: 日本文化に繰り返される〈海辺〉のモティーフ
▶︎Day2// 7月25日: 日本文化に埋め込まれた〈海辺〉のコード
▶︎Day3// 8月22日: わたしたちが〈しま〉を訪れるということ
<タイムスケジュール>
20時〜 基調プレゼンテーション/ 講師 (30分)
20時半〜 トークセッション/ 講師 & ファシリテーター (30分)
21時〜 Q & A/ 受講者を含め全員(30分)
21時半 終了
── 講師プロフィール

原瑠璃彦
1988年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。Office Silent Symposium代表。青山学院客員研究員、明治大学・専修大学兼任講師。
専門は日本の庭園、能・狂言。
主な業績に共著『Promise Park』(workroom press、2017)、共編『大倉源次郎の能楽談義』(淡交社、2017年)等。2020年1月、東京大学大学院総合文化研究科に博士論文「洲浜の表象文化史」を提出。
また、パフォーマンスや展覧会などの創作の現場に関わる活動として、坂本龍一+野村萬斎+高谷史郎による能楽コラボレーション「LIFE-WELL」(2013)におけるドラマトゥルク、ムン・キョンウォン+YCAM「プロミス・パーク――未来のパターンへのイマジネーション」展(2015)でのリサーチ・インスタレーションのディレクション、「SENSE ISLAND -感覚の美術島-」(2019)でのオープニング・パフォーマンスのキュレーションを担当。
http://rurihikohara.com
✔︎【 今すぐ申し込む 】
ムーサの芸術研究会について
『ムーサの芸術研究会』は「古今東西の芸術を学ぶ・研究会」です。それぞれのジャンルで一線をはる専門の講師陣とコラボで行うオンライン・レクチャーシリーズやワークショップ、また今後はビジットツアーも計画しています。
「芸術」がインスピレーションを伝達する「お働き」を《直感》と《ロジック》の両方から考察することで、私たちの複雑な思考をリセットし、芸術の息吹をキャッチする感性を鍛え、今の社会・ライフスタイルの中で活きるように咀嚼することを目的にしています。
運営:KAFUN株式会社、主宰:梅澤さやか(KAFUN株式会社/代表)

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