6月の花・紫陽花をいける

梅雨入りしました。

紫陽花はむしむしした季節にすっきりした清涼感をもたらしてくれます。薄暗がりの中には、浮かぶ青は瑞々しい。

庭の紫陽花をいけましたが…
一回目はすぐ萎れた!
扱いが難しい花なのです。

ポイントは、水揚げ。
私の教科書である川瀬敏郎さんの《今様花伝書》をひらいてみると、こうありました。

✔︎ 切る時間帯
──日の出前か日没後 日のある時間は避ける。

✔︎ 天気
──曇り日や小雨が降ってる時が望ましい (炎天下にきるとすぐ弱る)。

✔︎ 切る花
──ひらいたばかりの新鮮なものを選ぶ。
──花の色が鮮やか→新しい 色あせたもの→古い(ながもちしない)

✔︎ 水揚げ
── 切ったらすぐ水切り。
──水揚げの手当 茎の根もとの皮を剥き、たたいてつぶす。
── 茎の内側の白い芯を取り除く。
──根もとを10秒、水につけてる。
──明礬(みょうばん)を水と一緒にすりこむ
──切ってから生け込みは、素早く済ませる。

明礬(みょうばん)ね!
それは知らなかった。
さっそく試してみたところ、前は3日ほどで萎れてたところ、気をつかっていけると1週間持ちました。

今回、曾祖母が愛用してた籠の花入れ🧺に丈高くいれました。 水揚げに難があるので、本当はたっぷり入る器に水近くに丈低く入れるほうがしっかりもつそうです。

花の性格を知ってかけるひと手間。長持ちに改良された花を気楽にあつかうより、命の限りを知りながら寄り添うほうが、きもちが深く柔らかくなるようです。

INFO

▶︎《 今様花伝書 》/川瀬 敏郎 著(新潮社)