〈虹蛇〉が出た。──アボリジニの神話

きのう出がけに出た虹です。

いつも写真をとると実物をじっくり感じるのをつい忘れるんだけど、写真はおさめたもののとにかく綺麗でしばらく魅入ってました。

この写真を撮った後、虹はさらに太くなりました。
お盆初日、あの世とこの世がつながった気がします。

オーストラリアの先住民・アボリジニの神話は、この感覚を神話として語り継いでます。彼らの神話に度々出てくる〈虹蛇〉は、創生の根元でもあり、病・災いの起源です。

5万年以上前から(!)アボリジニが住んでいたカカドゥに3000以上残されている岩壁画。ユネスコの世界遺産(複合遺産)になっている素晴らしい場所です。


1つの光が、何かの切断面をへて「7つの光」に分かれたのが虹(プリズム)であることを思い出すと、直線的な「時間軸」やこの世で通用する「言葉」の観念を超えて神話の深層が少しだけ掴めるかもしれません。

こういう時には黙る、もしくは歌うに限ります(笑)
アボリジニは虹蛇が歌ってできたのがこの世だと言ってます。

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あんまり思いつきでつなげると怒られそうですが、同じ質の「層」を扱う1つの表現だと思ってます。だとしたら、表現がすごい異なるのが面白いところです。いずれにしても、虹蛇には容易に近づいたら壊れまので「ステップ」が必要です。