《ローマの休日》──昭和29年(1954)初公開時のパンフレット

《ローマの休日》昭和29年(1954)初公開時のパンフレットです。
日比谷映画劇場とある。

こうやってビジュアルのせると顔もデザインも強いなぁ。この赤はおしゃれ。
こちらもスタイリストHさんのお引越しで譲っていただきました。しばらく、ちょこちょこお蔵出し紹介をしてきます。

当時の広告も面白いです。

—“ローマ見物” が済んだらピータースで本格的イタリー料理を!皆様のピータースレストラン

気分でますね。

—1滴の中に100パーセントの魅力。オペラ香水

スクリーントーンを使ったグラフィックとフォントも絶妙。うえの解説テキストもいいです。

—あまい香り、やわらかい味…. Peace

当時は手書き文字・イラストがよく使われてたんですね。なんかこんなようなイラストを時々、うちの父が描いていたような…。

— フケ、かゆみをピタッと止め、あさに心地よい香りを残します。丹頂トニック

オードリーのネグリジェ姿の下にあるあたりが、仮想恋人気分(グレゴリー・ペック気分)を煽れる効果を狙ってこの枠を広告主に売ったのでしょうか。


癖なくスっと入ってくる言葉、今は見当たらないですね。
イラストや手書き書体など、すべて品が良く感じます。

INFO
ローマの休日

Amazon Primeで観られます。50年代、好景気のアメリカ経済を背景に、観光地として西洋文化のルーツの1つであるローマを紹介しロマンチックな憧れを醸成した名画。コロナの影響でスペイン広場に座れなくなってしまっているけど、とりあえずローマに行ったら、誰でも髪を切ってここでアイスを食べたくなるほど強烈なイメージを残しました。