『ムーサの芸術論』について

古今東西の芸術を学ぶ

『ムーサの芸術論』は、古今東西の芸術を学ぶ会です。

「芸術」がインスピレーションを伝達する「お働き」を《直感》と《ロジック》の両方から考察します。私たちの複雑な思考をリセットし、芸術の息吹をキャッチする感性を鍛え、今の社会・ライフスタイルの中で活きるように咀嚼するのが目的です。

タイトルにある「ムーサ」とは、フランス語だとミューズ。ミュージアムの語源となったギリシャ神話に出てくる文芸の女神たちです。パルナッサソス山の泉に住んでて、彼女たちを司ってるのがアポロン。

私は、美術工芸から庭に至るまで、見えないものを見えるカタチに顕在化する芸術(アルス)について考察をおこなう中で、表現をおこなう個人(もしくは個人の集団)という枠を超えて、生命としかいいようのない “生き生きとした息吹が吹き込まれて動きがある” と感じる芸術がある一方で 、美しいと表現されても ”死んだように停止している” と感じる芸術があることに興味を持ちました。

この2つを決定的に分ける法則があることに気づき、前者を「ムーサの芸術」と定義し、研究を進めています。

ムーサは、もともと7人とされているので、芸術がこの世に顕現する際の「7つの法則(音階)」の象徴であると、私は考えてます。山に住んでるから、山の上(見えない領域)にも山の下(見える領域)にも行ける存在。

「動き」を感じる芸術は、ムーサが導く法則の筋を通しているのではないでしょうか?もしかして、現代の私たちは、それを継承する方法を忘れているのかもしれません。

古今東西の芸術とつながり、私たちの古くて新しい感性を統合するきっかけとなればという願いをこめて、「ムーサの芸術論」と名付けました。私たち一人一人が、自分の中のムーサに深く繋がり、未来をアップデートできますように!

梅澤さやか
KAFUN株式会社 代表